受けない案件を先に決めておくと、仕事が回りやすくなる
断る基準を決めていないと、その場の勢いで受けてしまいます。実際に効いた基準と、角を立てない断り方の文面を書きます。
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断るのが下手だった時期があります。声をかけてもらえるのがありがたくて、条件を詰めないまま受けていました。
その結果どうなったかというと、割に合わない案件で埋まって、いい話が来たときに受けられない状態になりました。
基準は事前に決める
その場で判断すると、たいてい受けます。相手が目の前にいて、期待されている状況で断るのは難しい。
だから先に決めておきます。 判断ではなく、あてはめにする。
私が使っている基準は4つです。
時給換算で下限を下回る。 見積もりの段階で作業時間を見積もり、割ってみる。下回るなら受けない。ここを曖昧にすると、安い案件を延々受け続けることになります。
作業範囲が確定していない。 「とりあえず始めて、細かいことは進めながら」という案件は、ほぼ確実に膨らみます。範囲が決まるまで見積もりを出さない。
決裁者が見えない。 窓口の担当者に決定権がなく、その上が誰か分からない案件は、途中でひっくり返ることがあります。
相手の連絡が雑。 最初のやり取りで返信が遅い、質問に答えない、条件を曖昧にする。これは着手後に改善しません。むしろ悪化します。
最後の1つは、感覚的に見えて実はいちばん外れません。
受けたくない理由が言語化できないとき
「なんとなく嫌な感じがする」というのは、たいてい何かを察知しています。
無理に理由を探さなくていい。理由を説明せずに断ることもできます。 「現在お引き受けできる状況になく」で十分です。
理由を細かく説明すると、相手はそれを潰そうとします。「予算が合わない」と言えば予算の話になり、「時間がない」と言えばスケジュールの話になる。断ると決めたなら、交渉の余地を残さないほうがお互いのためです。
断り方の文面
毎回考えるから気が重くなるので、型を持っておきます。
単純に受けられない場合
ご依頼いただきありがとうございます。大変ありがたいお話なのですが、現在の稼働状況から、ご期待に沿えるかたちでお引き受けすることが難しい状況です。せっかくお声がけいただきましたのに申し訳ありません。
条件が合わない場合(可能性を残す)
ご依頼ありがとうございます。ご提示の条件ですと、ご希望の品質でお引き受けするのが難しい見込みです。仮に〇〇の範囲であれば△△でお受けできますが、いかがでしょうか。難しいようでしたら、今回は見送らせていただければと思います。
代わりを紹介できる場合
今回はお引き受けが難しいのですが、〇〇に詳しい方をご紹介できるかもしれません。ご希望でしたらお繋ぎします。
3つ目は、相手にとって価値があるので関係が悪くなりません。ただし紹介する相手の了承を先に取ってください。
早く断る
いちばん相手に迷惑がかかるのは、引き延ばした末に断ることです。
相手は待っている間、他の候補を探せません。判断がついているなら、その日のうちに返す。「検討します」で1週間置いてから断るのは、断ること自体より印象が悪い。
逆に、即断即決で断れば、相手は「レスポンスが速い人」として記憶します。次の案件で声がかかることがあります。
断った後
関係を切る必要はありません。断ったあとも、相手が困っていそうなことがあれば情報を送る、といった接触は続けていい。
実際、クラウドワークスやランサーズ、ココナラのようなプラットフォームでも、一度断った相手から再度依頼が来ることはあります。条件が変わっていたり、規模が大きくなっていたり。
断ったから終わり、ではない。 条件が合わなかっただけです。
断れる状態を作る
そもそも、断ると生活が成り立たない状況では基準を守れません。
だから収入の土台を先に作る必要があります。継続案件を1〜2本持っておくと、単発の案件を断る余裕が生まれる。
余裕がないうちは、基準を少し緩めても構いません。ただし下限だけは決めておく。 そこを割ると、忙しいのに手元に何も残らない働き方になります。
収入や案件の状況は個人により大きく異なります。本記事は一般的な考え方の整理であり、特定の成果を保証するものではありません。
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